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移動日なので、問答無用に娘を叩き起こし朝食へ。
朝食会場の天井もかわいいのだ。
朝食に出たこれが、一口食べても正体がわからず、何度も味覚を研ぎ澄ませ味わった結果、パンを揚げたものだとわかった時のがっかり感、まじ筆舌に尽くしがたい。
今回カラジクにはウルゲンチのホテルキャラバン経由で向かう手はずとなっている為、前日にホテルに頼んでウルゲンチへのタクシーを手配してもらっておいた。
10ドルと、ちょっと高い(ぼられない前提で、壁外で捕まえれば数ドル)。
けど、絶対朝ばたばたするもん。子連れ旅行、タクシー代がかさむかさむ。
MerosB&B、FreeのWiFiが全く繋がらなかった以外は、とても快適だった。
そういえば、一昨日の夜遊んだ宿の女の子、昨晩は姿を現さなかったけど、やっぱり騒ぎすぎて怒られちゃったかしら…。
名残惜しくて車窓からつい撮っちゃうイチャン・カラの城壁。
40分くらい走って、ホテルキャラバンに到着。
高級そうなホテルだな~。
ヒヴァからのタクシードライバーのおっちゃんが、娘におもちゃをくれた。ユルいお顔立ち。
置いて、ゆらゆらスイングさせるおもちゃ…と言っていたが
娘「これっ!ぜんぜんこけちゃう!!!」
そもそも自立しなかった。笑
ホテルの外で待っていると、カラジクへ行くドライバーと、英語が話せる青年が現れた。
青年「もう少し待っていて。もうすぐ日本語を喋る人がくるから」
しばらくすると、日本人女性が現れ
女性「こんにちは。今日一緒に行かせてもらいますユリア(ユリヤかも)です」
どういうこと?ツアー参加者?それともわざわざ通訳に来てくれてるの?と思っていると、ホテルキャラバンで普段働いているとのこと。
日本から来てここで働いてるの?
ユリアさん「私、日本人じゃないですよ」
えーーー!!!イントネーションが完璧すぎて、完全に日本人だと思っていた。
その後色々と会話を重ねていくと、完璧な日本語ではない(といってもすごく上手だけど)ことがわかってきたけれど、相槌や基本的な会話の、間やイントネーションに違和感がなさすぎてすごい。
顔立ちに違和感がなかったことも、日本人だと思い込んだ一因だったんだけど、朝鮮系のウズベキスタン人とのことだった。
でも韓国語はほとんど喋れないとか。日本に興味があって日本語を勉強したらしい。
ユリアさん「えっと、あなたはタカハシヨウスケさん(仮)ですか?」
え、違いますよ。誰や。笑
ユリアさん「そうですよねえ。ヨウスケさんは男の人の名前ですよねえ。昨日カラジクへ行く予約が入ってたけどこなかったんです」
結局行くのは私たち親子と、たまたま?今日カラジクの方へ遊びに行くユリアさんの3名。いざ出発。
ここからカラジクまで、また40分くらいかかる。
ヒヴァから直接カラジクに行くなら50分くらい。
何でわざわざ、ホテルキャラバンに集合するんだろうかと思っていたんだけど
ユリアさん曰く、カラジクの宿泊施設はホテルキャラバンの系列?同経営?なんだとか。
カラジクに泊まるための情報が少なかったため、私たちは今回、ウルゲンチに住む日本の方に予約を代行してもらったのだけれど
キャラバンホテルのメールアドレスに問い合わせて予約もできるとのことだった。へえ。
宿泊料は、夕食・朝食、塩湖浴、釣り、砂風呂、カラ(城壁)へ上るなどの基本的なアクティビティ込みで47ドル。
ユリアさん「ヒヴァはどうでしたか?私もうヒヴァは長いこと行っていないです」
6年前に来た時と比べて、観光客も増えてすごく賑わってました。チケットセンターもチケット自体もハイテクになってて驚きました。
ユリアさん「嫌でしたか?(旅行に)来る人は、古いものを好むでしょう?」
それなー。
観光客が多すぎていまいちだと感じる人もいるかもしれないけど、私はヒヴァに限らずウズベキスタンにもっとたくさん観光客が来ればいいと思っているので、人の多さは気にならない。
ただ、気になるのはやりかた下手すぎん?という…。
なんであんなビカビカな近代的なチケットセンターなのよ。めっちゃ浮いてる。
ガワだけでも昔風な建物にして雰囲気保ってよ~。
イチャン・カラに入場する時や、メドレセなど各施設に入るときの、一人ずつガッチャンガッチャン押して通る金属のゲートも、使ったり使わなかったりまちまちなら、いらないくない?
せめて、上から木でも被せて目立たないようにして欲しい~!
個人的にはモスク内の建物にQRコード直貼りとかも気になる~!城壁に電飾でピカピカUzbekistanとかも書かなくていいよ!知ってるから!
…と、私は思います。
その後、メロンの話をしていたら、途中のスイカ&メロン屋さんで降りるユリアさん。
ユリアさん「みとさんと娘ちゃんにお土産です!」
わー!メロンを頂いてしまった!嬉しい~!
スイカも美味しいけど、私はメロン。ウズベキスタンでは絶対メロン。
店のおばちゃんが持ってるナイフ、あれで少しだけ切り出して味見をして、ちゃんと美味しいことが確認されたメロン!
カラジクに到着。
今回泊まるお宿。
部屋はこんな感じ。トイレとシャワーもプライベート。
あれ?ユルタに泊まれると聞いてたんだけど…。
ユルタは虫の問題とかがあるから泊まれない、ユルタではご飯を食べるだけ、だって。
あれれー。まじか。それは残念…。
ウェルカムフルーツ置かれてるのが、高級ホテルの系列っぽい。
着替えてさっそく塩湖浴に!宿の目の前なんだけど、宿のおばちゃんが引率してくれる。with孫(多分)。
向こうに見えてるのがカラジク・カラ(城壁に囲まれた街)!いい景色!天気も良くて最高だな。
泳ぐの大好き娘、さぞ喜んでくれるだろう!さあ存分にはしゃぎな!
足首まで入った娘「痛いからいや!はいらないっ!」
は?痛いって??なに?どこが???
娘「ここっ!!!」
よく見ると、足首あたりに掻き跡が。傷というほどでは全くない。
え、これ?塩水だからちょっとしみるかもしれないけど、入ってたらすぐ気にならなくなると思うけど。
娘「むり!痛すぎる!!入らないっっ!!!」
まじか…。ここに来て泳がないとか、まじか…。
説得するもきかず、無理強いするわけにもいかないので撤収。
おばちゃん「帰るで」
いや、みんなは泳いでていいよ!?すぐそこだし、帰れるよ!
と身振り手振りで伝えようとするも、カラジクの宿の方たちは基本的に英語が通じない。
BeeLineのSIMも、残念ながらカラジクでは繋がらず翻訳もできない。
オフラインで翻訳できるようにしておけばよかった。
ていうわけで、全員撤収~。
ユリアさんが、車の中の雑談で「タシケントの方では多分70%(80だったかも)くらいの人がロシア語喋れるけど、こっち(ウルゲンチ周辺)の方ではたぶん20%くらいの人しか喋れないですね~」と言っていたので、ロシア語も通じないかもしれない。
戻って、ちょっと早めのお昼ご飯。外の食事スペースは、蜂が飛んでいたので安全なユルタでいただくことに。
娘「おかあさん!!見て!このきゅうりポテトみたい!こんなきゅうりあるんやな!?はじめてたべる!」
ああ、波型カットのポテトね…大興奮のとこ悪いけど、切り方だけで普通のきゅうりやで。
ご飯のあとは釣りに行くぞー!
娘、冬頃から釣りに興味津々で。
ウズベキスタンに来る前に一度、釣り堀でのニジマス釣りに連れて行ったところ大はしゃぎ&大ハマり。
カラジクでの釣りも楽しみにしてた。
釣りができる場所まではちょっと遠いみたいで、だっこで移動。ありがたや~。
ちなみに私は釣り、全然わからない。
おっちゃんが準備をしてくれて、いざトライ!
娘がやると危なさそうな場所だったので、まずは私がやってみることに。
えいっ!
って、一瞬でかかった!!!
あまりのスピード感におっちゃん大爆笑。
おっちゃん!!!ウケてないで助けて!!!
糸を巻いてなんとか引き寄せて、最後はおっちゃんにあげてもらう。
めっちゃでっかーーい!!
写真だと大きさが伝わらないのが残念!
ニジマスくらいの大きさを想定していた娘、びびりまくって脱兎の如く逃亡。
バケツの中なら安全…とそーっと近づくも、思いっきりはねて娘を威嚇した上
脱走。
この後は、なかなか釣れない時間が続き。
やっと、ちっちゃいのが1匹。
ほらほら触ってみ?触ってみ?と、娘をびびらせて楽しそうなおっちゃん。
魚がビチビチ動くたびに、同期してるかのように娘もビチビチ。
小さい魚はリリースし、最後にもう一匹中くらいのを釣って退散。
戻って休憩していると、宿のお姉さんたちが、砂風呂入りな!と勧めてきた。
宿の奥にこんな場所があって、ここで埋めてくれるらしい。
が、宿のおばちゃんがやってきて、ストップがかかる。
どうやら「今は砂が熱すぎてダメ。やけどする」らしい。
次に案内されたのがこちら。
右の蛇口からは、塩湖の塩水。左からはお湯が出るお風呂。
こういった塩水浴用の個室のお風呂がホテルの奥にいくつもある。塩水オンリーのお風呂もあるけど、こっちがいいわと入るように勧められた。
ここへ、リウマチや怪我なんかの治療のために塩水浴と砂風呂をしにくるらしい。
浴槽はぱっと見あまりきれいではないんだけど、色が沈着しているだけで清潔。
え、これって普通に、足伸ばせる広いお風呂やん!!!
お湯で割るので、温かくて気持ちいい~。
旅の疲れがとれるわ!ホテルについてる普通の浴槽よりもかなり広いので、ヒヴァからブハラに車で移動する人は
ここに寄って半日でも一泊でも、のんびりするのアリじゃないかな~。
お風呂でリフレッシュした後はお茶を出して貰ってのんびり。
娘「おうちごっこしよ~」
後ろでは、宴会をしていた男女のグループがノリノリでダンス中。
ちょっとお散歩でもしよっか。
ぐるっと歩いてくるね~、とジェスチャーでお姉さんに伝えて行こうとするとまたもやついてきてくれる。
宿の並びには海の家っぽいのがずらり。そこでアームフロートを購入。10000スム。
持ってきていたやつ、さっき穴が開いちゃったの。ちょっと素材がペラいけど、安くて助かった。
馬。乗ってみたら?と娘に勧めるも、怖いからとこっちに跨る。
鹿?いいお天気なのでめっちゃまぶしい。
やっぱりこんなにいい天気なのに、入らないの勿体ないよ~。
そうだ、足にビニール袋被せてゴムでとめてあげるわ。それで入ってみない?
娘「えー。そんなんじゃむり!絶対いたい!」
まあまあ、ちょっとチャレンジしてみよ。
結果。
娘「きゃーーーー!」
娘「きゃーーはははあーー!!」
実際、娘の言う通り、本当はそんなんじゃ絶対無理で。
ビニール袋に水じゃぶじゃぶ入ってきてるんだけど、娘全く気付かず。
ほらあ~。入っちゃえば気にならなくなるでしょ。
もう水が冷たくなってしまってて、腰くらいまでつかって水遊び。
私たちが行ったのは8月10日。もう少し早い時期の方が暑くて気持ちよく泳げるかも。
その年にもよるだろうけど、一応9月まで営業しているそう。
無事水遊びできて、娘もご機嫌。
着替えて休憩していると、お姉さんたちが「カラ(城壁)登りにいく?」と。
幼児連れだし無理かなーと思ってたんだけど…。
この子大丈夫?登れる?と身振り手振りで聞くと「おっけーおっけー全然だいじょうぶよ」ってなリアクション。一緒について行ってくれるみたい。
遠目にも結構登ってる人いたし、登りやすく整備されてるのかな。
できれば、空の色が変わってきたけど暗くならない内、ぐらいの時間に行きたいので、もう少し後でと答えて、先に晩御飯を頂くことに。
晩御飯。
さっき釣った魚!!山盛り!
美味しいのかな…なんか生臭そう…と思ったけど、意外とそこそこ美味しかった。
蜂が寄って来たのでまたユルタに避難。
ごはんの後はユルタの中で遊んだり(ユルタ、なんかめっちゃ落ち着く…。いつまでもだらだらしたい)
砂遊びしたりしてるうちに、日が沈んできたのでカラに登りに。
カラに行く途中、少し逸れたところにお店が沢山あるんだけど、お姉さん、そこに寄っていくと言う。
こんなとこ。娘謎のセクシーポーズ。
別に買うもの無いけどな?と思っていると
お姉さん「みんな見て見て!日本人のベイビーやで!!」
店のおっちゃんら「え~!!日本人!なんたらかんたらかんたら!」
わざわざ娘を見せに寄ったらしい。笑
男の子たち「この子日本人~~!?なんたらかんたらかんたら!」
多分そのうち、カラジクでも日本人の子供はそんなに珍しくなくなるよ。
ヒヴァから近くて割と来やすいし。
改めてカラに出発。
え。ちょっと待って。
「カラいく~?いつ行く~?今行く~?」って感じの軽~いノリでお姉さん言ってたけど
道、こんな感じ。
え、怖い怖い。娘滑落したらどうしよう。
写真に撮ってる場所は、撮れる余裕がある場所。
本当に危なげな場所は私も怖いので撮影の余裕はなし。
そんな心配をよそに、お姉さんの足取りは超軽やか。
ヒヤヒヤする場所を、抱っこしたり、両手をつないだりしてヒョイヒョイと慣れた足取りで歩いていく。
登頂(?)。
無事下山。いや、下カラ。
下り道はずっと抱っこしてくれてた。
娘はすごく怖がりで、アスレチック系とかジャングルジムとかはてんでダメ。
高いところもあまり好きではない。
怖くなかった?
娘「ぜんぜんこわくなかった!たのしかった~!」
お、おおお。
よっぽどお姉さんに安定感があったんやろうな。
娘、よくこんなん登ったわ。
一日過ごして愛着もわいたカラジク、より素敵な景色に感じる。
苦難を乗り越えすっかり懐いとる。
ハラハラだったけど、無事に帰ってこれてよかった。娘にもいい体験になったんじゃないかな。
13キロ以上の生きてる荷物を担いだお姉さんは、汗だく。
いやほんと大変だったと思うわ。
チップの文化のない国で、チップを気前よくガンガン渡すタイプではないのだけど
これは流石にはずまねばなるまい!
初めは「いい、いい!うけとれないよ!そんなのいいよ!」って感じだったけど
めっちゃ重かったでしょ!?大変だったでしょ!?ほんとにありがとう~!!すごくよかったよ!という気持ちを伝えて(言葉わからないので伝わってるかはわからんけど)受け取ってもらった。
上機嫌のお姉さん「何か食べる?(ルンルン)」
さっき晩御飯食べたところだったので、私はお腹空いてなかったんだけど
娘「お腹空いた~。食べる~!」ってことで頂くことに。
お馴染みのメロンとスイカ、パンに、お肉の炒め物をささっと作ってくれた。
娘、テンションマックスで転がりまわり、テーブルに頭をぶつけて泣く。
部屋に戻り、荷物の整理をしていると。
何か…視線を感じるような?
でも誰もいない。
視界の端で何か動いた。
まあまあでっかいカエル!!
娘!見てみ!カエルさんおるよ!
娘「おかあさん!あかんで!!毒!!毒があるから!!さわったら死ぬんやで!!!」
娘、去年主人と行った猛毒展で見たカエルのインパクトが相当強かったらしい。
とか言いつつ、私もカエルに対して知識がなさ過ぎて放っといていいのかどうかわからない。
宿の人わざわざ呼ぶのもな~。と思ってとりあえず扉を開けておくと丁度宿のおっちゃんが通りかかったので追い出して貰った。
写真を撮ったり、宿の子供たちと砂遊びしたりしてると、宿のお姉さん2人がやってきて
「砂風呂できるよ!」。
夕方になって、砂の温度がいい感じになったみたい。
ウズベキスタンでの砂風呂マナーがよくわからない。
え、服全部脱いでいいの?パンツも?あ、はい。
娘「きゃははははおかあさん!お砂にうまってる!!」
全裸で砂に埋められていく私を見て、娘大爆笑。
あ~~~あつい~~~!けど気持ちいい~!めっちゃ汗出る!
もともと岩盤浴とか好きだけど、娘を妊娠してからは一度も行けていなかったので、そのストレスも発散されていくという副効果が!
お姉さんのうち1人に、カメラを託しておいたんだけど、真っ暗で全然映っていなかったのが残念。
そして、これも私のしょぼいカメラじゃ写らなかったけど、星もすごく綺麗だった。
娘が帰りたがったのですぐにお暇したけど、夜は宿のお姉さんと、並びの店のお兄さんとの踊りの会に誘われました。笑
ウズベキスタンの人、踊るの好きだなー。
夏にヒヴァ→ブハラに行く人は、時間があれば是非カラジクにも!
塩湖で泳げて、釣りができて、カラにも登れて、広いお風呂につかれて、砂風呂にも入れて、「マダーム!ヤスイヨカワイイヨ~」もいなくてのんびりできます。
カラジク、楽しかったね~!明日からはブハラだよ!